「競艇をやめよう」と決めても、翌日にはまたスマホでレースを開いてしまう。アプリを削除しても、ブラウザーから投票してしまう。その繰り返しを止めるには、意思だけで耐えるのではなく、舟券を買える環境そのものを変えることが大切です。

この記事では、テレボートの公式制度とスマホ・お金の対策を組み合わせ、競艇をやめるために今日からできる5つの方法を紹介します。

競艇をやめたいのに、なぜやめられないのか

競艇を繰り返してしまう理由を「意思が弱いから」と決めつける必要はありません。まず、舟券を買いたくなる場面を具体的に分けると、必要な対策が見えやすくなります。

負けたお金を取り返したくなる

負けた直後は、「次のレースで取り返せば終われる」と考えやすくなります。しかし、取り返すための舟券も新たな賭けです。負けが増えれば賭け金を上げたり、予定していなかったレースまで続けたりするきっかけになります。

今ある損失と、これから舟券を買うかどうかは別の問題です。借入や生活費まで使って取り返そうとせず、まず次の入金を止める仕組みをつくります。

スマホからいつでも投票できる

テレボートは、スマートフォンやパソコンから舟券を購入できるサービスです。[1] アプリを削除しても、Safariなどのブラウザーで投票サイトを検索すれば、再びアクセスできます。

ログイン情報が保存され、銀行口座からすぐ入金できる状態では、「少し見るだけ」のつもりが投票につながりやすくなります。アプリだけでなく、ブックマーク、通知、保存済みのログイン情報なども含めて入口を減らす必要があります。

レースが次々にあるため「次だけ」と考えやすい

一つのレースで負けても、次の締切が近づくと「次だけ」「ここで取り返して終わる」と考えやすくなります。

その場で毎回判断すると、やめると決めた気持ちより目の前のレースを優先してしまうことがあります。レースを見る前、できれば落ち着いているときに投票できない状態をつくっておくことが重要です。

競艇をやめるために最初にやること

最初に、今すぐ舟券を買うための入口を確認します。

  • テレボートへ入金できるか
  • スマホのアプリやブラウザーから投票サイトを開けるか
  • 銀行口座や決済手段をすぐ使えるか
  • ログイン情報やブックマークが残っているか

一度にすべてを変えられなくても、投票サービス・スマホ・お金の3か所に壁をつくると、衝動のまま舟券を買うまでの距離を長くできます。

アプリ、ブックマーク、通知、保存したログイン情報など競艇へ戻る入口を途中で止めるイメージ

1. テレボートの入金限度額を0円にする

BOAT RACEでは、2025年11月12日から、テレボートの入金限度額に「0円」を設定できる制度が始まりました。[2]

入金限度額を0円にすると、設定完了後すぐに反映されます。設定した日の翌月1日から6か月が経過するまでは、限度額の増額や設定の解除を申請できません。解除可能日を過ぎても、自分で解除しない限り制限は続き、最後に0円を設定してから最長4年間継続できます。

これから一定期間は競艇へ入金しないと決めているなら、最初に0円設定を行うのが直接的な対策です。

設定は、テレボートの投票サイトやBOAT RACE公式サイトから入金限度額設定ページへ進んで行います。手順と最新の条件は、BOAT RACE公式「本人申告による利用停止、利用制限の制度が変わります」で確認してください。

なお、0円設定はテレボートの会員契約を終了する手続きではありません。会員契約自体を残したくない場合は、次の解約を検討します。

2. テレボートを解約する

テレボートのインターネット即時投票会員は、BOAT RACE公式サイトからオンラインで解約できます。[3]

入金限度額0円との違いは、次のとおりです。

  • 入金限度額0円:会員契約を残したまま、テレボートへの新たな入金を止める
  • 解約:テレボートとの会員契約を終了する

「6か月は入金できない状態をつくりたい」なら0円設定、「もう会員契約を続けない」と決めているなら解約が選択肢になります。

オンライン解約には利用できる時間帯や対応銀行などの条件があります。手続き前に、BOAT RACE公式「解約の手続き」で最新情報を確認してください。

3. スマホから競艇サイトへ入りにくくする

競艇アプリを削除することは入口を減らす一歩です。ただし、Webサイトからも利用できるため、アプリを消すだけでは十分でない場合があります。

テレボート側の利用制限とスマホ側のアクセス制限を組み合わせるイメージ

次の入口もまとめて見直します。

  • ホーム画面に置いた競艇サイトのショートカットを削除する
  • Safariなどのブックマークと閲覧履歴を削除する
  • 競艇関連の通知、メールマガジン、公式SNSのフォローを解除する
  • 保存したID・パスワードを削除する
  • スマホから競艇サイトへのアクセス自体を制限する

「検索してブラウザーから戻ってしまう」場合は、iPhone向けのアクセス制限アプリを組み合わせる方法があります。NextMeは、登録済みの競艇関連ドメインへの接続を制限し、スマホから競艇へ戻る入口を減らすアプリです。

アプリを削除するだけで終わらせず、別の入口からも入りにくい状態をつくることがポイントです。

4. お金をすぐ賭けられない状態にする

サイトを開いても、すぐ使えるお金がなければ、衝動のまま投票するまでに時間を置けます。

  • テレボートに使っていた入金経路を減らす
  • 生活費、固定費、貯蓄を先に分ける
  • 自由に使える金額を別口座や現金で管理する
  • クレジットカードやローンの借入枠を「取り返す資金」にしない
  • 必要であれば、信頼できる家族とお金の管理方法を相談する

借金がすでにある場合、次のレースで返そうとすると問題が大きくなるおそれがあります。消費者庁も、借金の問題については消費生活センターや法テラスなどの窓口への相談を案内しています。[4]

5. 一人で止められない場合は家族や相談先を使う

入金限度額やスマホの設定を自分で変えてしまう場合は、一人だけで続ける方法にこだわる必要はありません。家族による公式制度や専門の相談窓口を使うこともできます。

競艇をやめたい気持ちを家族など信頼できる人に話して協力を求めるイメージ

家族申告による利用停止

テレボートには、家族からの申請によってインターネット投票を停止する制度があります。

現行の約定では、申請できる「家族」は、加入者と同居する成年の親族のうち、配偶者、6親等内の血族、3親等内の姻族、および振興会が特に認めた人です。申請と必要書類をもとに、利用停止に足りる相当な理由があると認められた場合、4年以上の期間を定めて利用が停止されます。[5]

対象者や必要書類、審査、解除の条件があるため、申請前にテレボートへ問い合わせ、BOAT RACE公式の「電話投票に関する約定」で最新の制度を確認してください。

専門の相談窓口

競艇のことで生活、健康、仕事、家族関係、お金に影響が出ている場合は、相談窓口を利用できます。本人だけでなく、家族から相談できる窓口もあります。

「相談するほどではない」と感じていても、困りごとが小さいうちに話してかまいません。NextMeは医療・診断・治療を行うサービスではないため、必要に応じてこうした窓口と併用してください。

また競艇をしてしまったら

一度舟券を買ったからといって、それまでの対策がすべて無駄になったわけではありません。「もう失敗したから続けても同じ」と考えず、どこから投票したかを確認します。

  • どのアプリやブラウザーを開いたか
  • 残っていたブックマークや通知はなかったか
  • どの口座から入金したか
  • その直前に何があったか

見つかった入口を一つずつ減らし、0円設定、解約、アクセス制限、お金の管理、周囲への相談のうち足りなかった対策を追加します。やめる行動は、また今日から始められます。

スマホで競艇を繰り返してしまうならNextMe

NextMeは、iPhoneで登録済みのギャンブル関連ドメインへの接続を制限するアプリです。競艇サイトを検索し、ブラウザーから繰り返し開いてしまうときの入口を減らします。[8]

  • 登録済みの競艇・競馬・競輪などの関連ドメインへのアクセスを制限
  • ブロックを解除したとき、指定したサポーターへ通知
  • ギャンブルから離れている継続日数を表示

テレボートの入金限度額0円や解約、お金の管理、相談先と組み合わせることで、競艇へ戻る入口を複数の方向から減らせます。NextMeによるブロックの仕組みも確認できます。

競艇をやめたい人が今日やること

今日すべてを解決しようとせず、まず次の3つを行います。

  1. テレボートの入金限度額を0円にする。 会員契約を残したくない場合は解約手続きも確認する。
  2. スマホの入口を減らす。 アプリ、ブックマーク、通知、保存済みログイン情報を削除し、必要ならアクセスを制限する。
  3. 一人で止めにくければ人につながる。 家族申告の制度や専門の相談窓口を利用する。

「次のレースを我慢する」だけでなく、次のレースが気になったときにも投票しにくい環境を、先につくってください。

ギャンブル全般のきっかけやお金、日々の行動をまとめて見直したい場合は、ギャンブルをやめたいときにできる5つの方法も参考にしてください。

よくある質問

テレボートの入金限度額0円と解約は何が違いますか?

入金限度額0円は、会員契約を残したままテレボートへの新たな入金を止める設定です。解約は会員契約そのものを終了する手続きです。0円設定は反映後すぐに入金を止められ、翌月から6か月間は増額や解除を申請できません。手続き前にBOAT RACE公式サイトで最新の条件を確認してください。

競艇アプリを削除すれば舟券を買えなくなりますか?

アプリを削除しても、ブラウザー、ブックマーク、ホーム画面のショートカットなど別の入口が残る場合があります。保存したログイン情報や通知も削除し、テレボートの入金限度額設定や解約、スマホ側のアクセス制限と組み合わせてください。

家族からテレボートの利用停止を申請できますか?

家族申告による利用停止制度があります。ただし、申請できる家族の範囲、必要書類、審査、解除条件が定められています。まずテレボートへ問い合わせ、公式の約定で最新情報を確認してください。

NextMeでは競艇対策として何ができますか?

NextMeは、iPhoneから登録済みの競艇関連ドメインへの接続を制限します。ブロック解除時のサポーター通知と継続日数の表示も使いながら、競艇サイトへアクセスしにくい環境をつくれます。

参考資料

本記事は、2026年9月23日時点で次の公式情報を確認しています。

  1. BOAT RACE「テレボート(ネット投票)」

    スマートフォンやパソコンから利用できるテレボートの公式案内を参照。

  2. BOAT RACE「本人申告による利用停止、利用制限の制度が変わります」

    入金限度額0円の反映時期、増額・解除できない期間、設定方法を参照。

  3. BOAT RACE「解約の手続き」

    インターネット即時投票会員のオンライン解約に関する案内を参照。

  4. 消費者庁「ギャンブル等依存症でお困りの皆様へ」

    ギャンブル等依存症と借金問題についての相談先を参照。

  5. BOAT RACE「電話投票に関する約定」

    家族申告による利用停止の申請者、審査、停止期間などの条件を参照。

  6. ギャンブル依存症予防回復支援センター

  7. 全国公営競技施行者連絡協議会「公営競技ギャンブル依存症カウンセリングセンター」

  8. Apple App Store「NextMe ギャンブル依存対策 ギャンブルをブロックする」